2019年5月9日木曜日

殉教と祈りの豊かな実


「主よ。この罪を彼らに負わせないでください。」

             使徒760

食卓に仕える人に選ばれたステパノは、
キリストを信じないで迫害している人たちに向かって、
語り出しました。
聖書からイスラエル、
つまりユダヤ人の歴史を通して神の愛をメッセージし、
最後にこういったのです。
「かたくなで、心と耳とに割礼を受けていない人たち。
 あなたがたは、先祖たちと同様に、
 いつも聖霊に逆らっているのです。
 あなたがたの先祖が迫害しなかった預言者がだれかあったでしょうか。
 彼らは、正しい方が来られることを前もって宣べた人たちを殺したが、
 今はあなたがたが、この正しい方を裏切る者、殺す者となりました。
 あなたがたは、御使いたちによって定められた律法を受けたが、
 それを守ったことはありません。」

こんなことを言えば、
当然、ユダヤ人たちは起こり出します。
人々はこれを聞いて、
はらわたが煮え返る思いで、
ステパノに向かって歯ぎしりしました。
しかし聖霊に満たされていたステパノは、
天を見つめ、神の栄光と、
神の右に立っておられるイエスとを見て、
こう言いました。
「見なさい。天が開けて、
 人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」

彼は目の前の人々ではなく、
天に目を向けていました。
人々は大声で叫びながら、耳をおおい、
いっせいにステパノに殺到してきました。
そして彼を町の外に追い出して、
石で打ち殺したのです。
証人たちは、自分たちの着物を
サウロという青年の足もとに置きました。
このサウロがのちにパウロとなって、
異邦人伝道に召され、
福音を命をかけて全世界に伝える器となるのです。
パウロにとって、
この時のステパノの姿は
心に強く深く焼きついたことでしょう。
人々がステパノに石を投げつけていると、
ステパノは主を呼んで
「主イエスよ。私の霊をお受けください」
と言って、ひざまずき、大声でこう叫びましだ。
「主よ。この罪を彼らに負わせないでください」
そして眠りについたのです。

このステパノの最後の祈りは天に届きました。
後に、このとき着物の番をしていたサウロは、
大迫害者から異邦人伝道の使徒パウロとなり
キリスト教の土台を築くために用いられる器となりました。

彼の殉教と祈りは、実を豊かに結んだのです。

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