2016年7月1日金曜日

7/1(金) 悪霊どもを豚の群れの中に





それで、悪霊どもはイエスに願ってこう言った。

「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、

 どうか、豚の中にやってください。」

イエスは彼らに「行け。」と言われた。

すると彼らは出て行って豚にはいった。

すると、見よ、その群れ全体が

どっとがけから湖へ駆け降りて行って、水におぼれて死んだ。


          マタイの福音書8章31-33節



イエスの乗っていた舟が、向こう岸のガダラ人の地に着くと、

悪霊に憑かれた人が2人墓場から出てきて、イエスに出会いました。

この2人は、ひどく凶暴で、

彼らがいると誰もその道を通れないほどでした。

彼らはイエスを見ると、わめきだして、言いました。

「神の子よ。いったい私たちに何をしようというのです。

 まだその時ではないのに、

 もう私たちを苦しめに来られたのですか。」



まだその時でないのに、というのは、どのいうことなのでしょうか。



ここでいう「その時」とは、最後の審判、

つまり世の終わりにある定められた審判の時のことだと思われます。



「まだ世の終わりである最後の審判の時でないのに、

 もう私たちを苦しめに来たのですか。」

と悪霊に憑かれた2人は、わめいたのですね。



悪霊どもは知っていたのです。

イエスが来られれば、自分たちは追い出されるということを。

悪霊は、イエス・キリストの前では、何の力もなく、

イエスの言われる通りに従わねばならないことを。

だから、イエスに向かってわめいたのでしょう。



そこからずっと離れた所に、豚の群れが飼ってありました。

それを見た悪霊どもはイエスに願って、こう言いました。



「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、

 どうか、豚の中にやってください。」と。



イエスは彼らに「行け。」と言われました。

すると悪霊どもは出て行って、豚の中に入りました。

すると、豚の群れ全体が、どっとがけから湖へ駆け降りて行って、

水の中に飛び込み、溺れて全部、死んでしまいました。



なぜ、イエスは、悪霊が豚の中に行くことを許されたのでしょう。

豚の中に入れば、豚を死なせてしまうことぐらい、

イエス・キリストなら、わかっていたはずです。



実は、旧約聖書のユダヤの世界では、豚は汚れた動物なのです。

ですから、今でもユダヤ人たちは、豚肉は食べません。



おそらく、ガダラ人たちは、

ユダヤ人ではなく、異邦人だったと思います。

だから豚を飼っていたのでしょう。

もしもユダヤ人なら、これはとんでも無いことです。

いずれにしても、ガダラ人たちは、この辺りで豚を飼育し、

お金儲けをしていたのです。

ユダヤ人たちも関わっていた可能性はあります。



イエス・キリストは、豚の中に悪霊が行くことを許され、

豚が死んでしまうことも許されました。

マルコの福音書によると、二千匹の豚だったということです。

二千匹の豚が死んでしまっても、

この二人を悪霊から解放し、助けることの方が大切だったのです。



イエス・キリストにとっては、

この2人の人が解放され、自分の人生を取り戻すことが、

汚れた豚が二千匹死ぬことよりも、はるかに重要でした。



しかし、人々にとっては、そうではなかったようです。



二千匹の豚が水に溺れて死んでしまうのを見ると、

この豚を飼っていた者たちは逃げ出して町に行き、

悪霊につかれた人たちのことや豚に起こったことなどを

残らず町の人々に話して聞かせ知らせました。



すると、町中の者たちがイエスに会いに出てきました。

そして、イエスに会うと、

「どうかこの地方を立ち去ってください。」と願ったのです。



2人の人が悪霊から解放されて正気に戻ったことよりも、

豚が死んでしまったこと、

仕事が台無しになってしまったこと、

そのこの方が、この町の人たちには痛かったのでしよう。



もう少しきつい言い方をすると、

お金儲けができなくなってしまったことが、

この町の人々には、たまらなかったのでしょう。

お金儲けの方が、この2人の解放より大事なことだったのでしょう。



私たちもともすれば、

人の解放やいやしよりも、

この世の成功や名声が大切になり、

一番大切な永遠の命、人々の永遠の救いよりも、

お金儲けの方が大切になってしまうことはないでしようか。



イエス・キリストは、

二千匹の豚が死ぬことより、

この2人の人が悪霊から解放されることの方が

大切で重要なことだと、示されたのです。



私たちも、

イエス・キリストから目を離さず

いつも、キリストの心を持って、

イエスと共に歩みたいですね。

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