2015年12月31日木曜日

殉教の前にー最後まで魂の救いを求めた父子、ヨハネ五島(デュアン草庵)

西坂の丘で殉教する直前、
26人は浦上のらい病院で、ほんのひと時、休みを取ります。

夜明けとともに、
凍てつくような寒い夜を過ごした時津を出て、
殉教する西坂の丘に向かい歩き続けてきたからでしよう。

ちょうどその時、そこにヨハネ五島のお父さんがやってきました。
まもなく殉教する息子に会い、最後のお別れを言うために、父はやってきたのです。

年老いた父を見つけると、
19歳の青年ヨハネ五島はやにわに駆け寄り、
しっかりと父と抱き合いました。

「お父様。魂の救い、永遠の命に勝るものは何もございませぬ。
 このことをしっかりと心に留めて、油断せず、くれぐれも怠らぬようお願いいたします。」

父が応えます。

「ジュアンよ。その通りだ。
 決して怠りはしないから、お前は安心して、喜んで天に帰って行きなさい。
 お前は神さまに忠誠を尽くして死ぬのだから、父は喜んで見届けよう。
 私もお母さんも必要とあらば、主が思し召しになる時に、
 喜んでこの命をキリストさまに捧げる覚悟も用意もできいる。」

自分が殉教する時に、魂の救い、宣教のことを父に願ったヨハネ五島。
そしてそれをしっかりと受け取って応答した父。
彼らはともに殉教を前にしても、宣教のことを考えていました。

父は今、殉教を前にして、魂の救い、宣教のことを語る息子を見て、とても満足していました。
今まで祈りと愛をもって育んできた息子の信仰は、殉教という試練の中で豊かに開花したのです。

これは素晴らしい祝福でした。

この親子の心にあったのは、魂の救い、宣教だったのです。

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